こんにちは。
うちだ広大です。
「マーケティング」
ビジネスをしていたらこの言葉を見かけたことはあるのではないでしょうか。
最近では、起業した人や起業コンサルなどもこぞってマーケティング、マーケティングと口にします。
そして、テクニックで半年で300万とか、月の売り上げが10倍になったなどと誇張するコンサルタントが後を絶ちません。
そんな言葉を鵜呑みにし、信じてコンサルを受けた人の末路を物語にしました。
何もしてないお店がマーケティングテクニックを使った物語
念願の居酒屋で独立。
順調に売り上げを伸ばし、いまではアルバイトも数名雇い、利益もしっかり残ってきた。
ただ、今後を考えた時に、もっと売り上げを伸ばし、お店を大きくしていきたい。
そのように考えるようになってきた。
どうやったらもっと店舗展開できるのかなぁ。
色々調べているうちに、あるコンサルタントのブログが目についた。
「なんやこの人!口悪いけどオモロいなぁ」
それが最初に印象だった。
ブログを毎日のように読み、動画や、メルマガも読んでいき、勉強している気になっていった。
どんどん、そのコンサルタントのファンになっていった。
そのコンサルタントが、何やら無料でコンサルしてくれるらしい。
それを見た瞬間、すぐに申し込んだ。
その場には、自分と同じように、もっと店舗を増やしたい人。
売り上げに苦戦して苦しんでいる人。
など様々だ。
そこでは、マーケティングについてと、そのコンサルタントの成功事例をこれでもかと言うほど聞かされた。
そして、そのセミナーでそのコンサルタントはこう言った「あなたたちも、このようにやれば、同じように成功する!」「ここに集まったみんな仲間だ!」と。
今まで、自分一人で店を切り盛りしてきて、同業との接点はそんなになかった。
そのコンサルのセミナーでは、ここに来た同業のみんなが「仲間」のように感じさせられる場面が数多くあった。
自分でも3日間過ごしたこの同業のみんなを「仲間」と思うようになっていた。
その無料のコンサル期間で、言われたことをやっただけで、その月の売上が20%ほどアップした!
「すごい!」そう感じたから、今度は、そのコンサルが主催する合宿セミナーにお金を払って参加した。
今まで、ずっと店を3日も休んだこともなかたので、その行動に自分でも驚いた。
絶対成功してやる!そんな野望を本当に抱くようになっていた。
その合宿では、居酒屋のしがない親父ではなく、経営者になれ!というようなことを言われた。
お店を大きくするのなら、プレイヤーではなく経営者になることだ!と言われ、社員を雇って店舗拡大を目指せと経営者になる考えを教えられた。
無料で言われたことをやったでだけで売上が伸びたので、同じように、言われた通りに実行した。
社員を雇い、自分は、教わったマーケティングをしっかり実践することに務めた。
まず、最初は、ポスティングだ!
思えば今までポスティングなってやったこともない。
お店を開いていればお客は勝手にやってくる。
ずっとそう思っていたからだ。
チラシを3000枚作成し、毎日アルバイトスタッフに、300枚ずつ配らせた。
もちろんクーポンをつけて。
結果、新規客が一気に増えた!
ポスティングを配っただけでものすごい効果だ!
売上は一気に月300万まで伸びていった。
この時は、気づいていなかったのだ。
これがのちに自分を苦しめるきっかけになることを。
その次に一気に単価を上げるために回数券の販売をしろ!と言わた。
常連さんに声をかけると、10万の回数券が売れた。
今まで10万なんて客単価はなかった。
すごい・・・・
やっぱりこのコンサルタントは本物だ!
その時はそう思っていた。
売上は400万に伸び、今度は、指導のもと全てのメニューの値上げに踏み切った。
お店の名物料理を作れとも言われたので、名物料を作り、そこに合わせてドリンクも含めて値上げをした。
結果客数はさほど変わらずに今まで通り忙しい毎日だった。
売上も上がり続けていた。
しかし、実はこのやり方が失敗だったと気づくことに2年以上の月日がかかっていた。
気がつけばほとんどお店に出なくなり、売上管理とマーケティングばかりやって来た。
久々にお店に立ってみると、相変わらずお客さんは多い。
しかし、数日店頭に出ている異変に気づいてきたのだ。
「馴染みの客が減っている。」
自分が毎日お店に立っていた時は、カウンターが先に埋まっていて、常連さんが毎日のように来てくれていた。
それが、今はカウンターは全く埋まっていないのだ。
気がつけばポスティングの効果も鈍って来た。
もっと内容を変えなければ。
もっと配布しなくては。
バイトに檄を飛ばし、さらに配布を促す。
しかし、アルバイトは一人、また一人とやめていく。
「忙しいのにやめやがって」
ここにきて、回数券で食事する人からクレーム増えてきた。
「注文しても遅い」
「メニューの間違えが多い」
など。
このままではダメだ。
そして、このやり方が間違っていたことを決定づける事実に直面した。
あれだけ売上があるのに利益がほとんど残っていなかったのである。
「あれだけ頑張ってきたのに」
気がつけば、以前はもっと残っていた利益も、常連客も、アルバイトの信頼も失ってしまった。
この先どうすればいいのだろう.....
いかがでしょうか?
売上高はありがましたが、本当にこれは「成功」と呼べるものなのでしょうか?
これがマーケティングを駆使した居酒屋の物語です。
何もしてないお店にマーケティングを駆使したら売れます。
なぜなら、今までなんもやってない、居酒屋のオヤジが近所にポスティングしただけで客は来るんですよ。
キャッチャコピーと、お店のウリをわざわざ作って、【名物!】ってやれば。
そして、コンサルは、マーケティングを駆使する為には、自分は経営に徹しろと言います。
1店舗しか無いお店で経営に徹する為には、借金して社員を雇わねばなりません。
そして、マーケティングを駆使する為に広告費をかける。
単価アップする為の値上げを言われるでしょう。
たまに回数券をやれ!なんて未だに言っているコンサルもいますが、常連客にセールスしたら一応ね、売れるんですよ。それ。
で、売り上げが一気に上がる。
しかし、1回で10万とか高額を払っているわけですから、1回の来店で10万分のサービスを求めるのです。
結果お客様の不満に変わってしまうのです。
テクニックのマーケティングのせいで、広告費、人件費をかけ、急劇にお客様が増えた。
経営に徹しろと言われたあなたは、オペレーションも考えずに、売り上げ高の上昇を見て喜んでしまう。
実は、それが崩壊の始まりです。
売上が上がるのは、その月だけ。
でも、本当は上げすぎない方が良い。
オペレーションが機能する客数にコントロールするのです。
そして、常連客は、急に増えたリピートをさほどしない新規客のせいで居心地が悪くなる。
今までと違って毎日満席のような日が続くわけですが、ここで、オペレーションの問題が出てきます。
注文ミス。
提供時間の遅延。
スタッフ間の人間関係。
また、オーナーであるあなたへの不満。
それはそうですよ。
お店には出て来ずに、スタッフにポスティングやらせて、自分はFacebook更新しているわけですから。
結果どうでしょうか?
内部崩壊とともに、お店のクオリティーも悪くなる。
広告費、人件費にお金をかけ、売り上げ高は上がったが、利益はさほど残らない。
あれ?1人でやってた時の方が儲かってなかったか?
そんなことを感じるはずです。
自分がお店に戻ってみて、気づけば常連客は、ほとんど居なくなった。
カウンターに毎日のように来てくれていた常連客は、年間のライフタイムバリューで考えたらかなり貴重なお客様です。
それを、コンサルの口車に乗せられ、失ったわけです。
常連客は、オーナーであるあなたに会いに来ています。
不味ければ常連客にはなりません。
1店舗でしっかり売り上げ上げるには、マーケティングを駆使しすぎないこと。
客数は、コントロールすることです。
アルバイトができるオペレーションと、料理を作るあなた自身が回せる客数でやれば、しっかり利益は残ります。
毎月や季節に合わせ新メニューや期間限定メニューを作るのも手です。
そんなに、テクニックて必要ないです。
お客様のことをしっかり考え、お店をする。
そして、お客様が払える価格で運営する。
地域のお店は、マーケティングに騙されないことが成功する鍵かなと思います。
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