こんにちは。
うちだ広大です。
飲食店を経営する友人からこの「飲食店で注文を取ったらメニューを下げるお店はバカだ」って話知ってる?と聞いたのですが、ひどくご立腹でした。
この人何も飲食店のことをわかってないけど、ネットってこういった人に同調して拡散する人が多いから困ったもんだけどなんとかならないの?と私に相談してくれました。
一応見ることにしましたが内容が薄っぺらっすぎて、これに同調できる人は一生友人のお店のお客さんにもならないからいいのではないか?と思ったのですが、ブログに書くことで、少しでも名誉が回復するのならと思い記事にすることにしました。
根拠も何もなく、なぜそれをしているのかも調べもせずに、一方的な自分の主観で飲食店を「バカ」だと罵っている人がいたのですが、飲食店が注文とったら メニュー下げる店はバカなんだってどんな根拠があるのでしょうか。
それを見たときに思わず笑ってしまったのですが、そんなビジネスを知らない人でも起業塾を運営できること自体がこの業界は終わっているなと痛感しています。
ビジネスを知らない起業塾講師が好きなことで起業といいながら、無責任に講座をやり、ビジネスのビの字も教えられずに、精神論や、価値判断で、主観を撒き散らしています。
ビジネスを指導する側の人間は、「なぜ?」を考えると思うのですが、売れない起業家を量産する講師は、視野の狭い価値判断で、感情をぶつけて、主観を喚き散らすだけなんですよね。
この記事では、そんな知識の薄さを論理的に解説することと、無名のおっさんやおばさんにバカだと言われた飲食店の名誉を回復する為の解説をしたいと思います。
なぜ飲食店は注文を受けたらメニューを下げる店があるのか?
その理由を調べたらすぐにわかるのですが、そこそこサービスレベルの高いお店に行けばメニューは下げられるのは当然ですし、ドリンクやワインリストなども見せてくれとお願いして見せてくれるお店は多いです。
そういったことも知らない、マナーもわからない人が価値判断で主観を言っては難癖つけていると思うのですが、「飲食店がメニューを下げる」理由の的確な答えがYahoo!知恵袋にありました。
飲食店関係の方が回答していると思います。
このことを知りもしない、調べもしない人が、主観で「バカ」だと発信するのです。
これは飲食店の名誉を毀損する行為でもあります。
何様のつもりなのでしょうか?
さらに、なぜメニューを下げるのかを、経営的な視点からも見ていきたいと思います。
飲食店は座席数×客単価×回転率が売り上げアップの基本
追加注文の単価アップよりも回転率向上の問題もあるのではないかと思います。
メニューを下げるお店はバカだ!と言う人の言い分には、単価アップになると言っていましたが、その単価アップは果たして本当に単価アップに繋がるのでしょうか?
カフェでコーヒー1杯で3時間、4時間居座る人もいますし、おばちゃんらはずっと喋っているだけで、ファーストオーダー以外は追加しないでしょう。
アップセル(追加オーダー)を促すのならば、メニューを置いておかなくても可能ですし、メニューを置けば単価アップに繋がると言う主張の根拠はどこにあるのかがわかりません。
それよりも回転率を上げて客数を回した方が売り上げは上がります。
大した注文もせずにお金を使わない人ほど「要求」って多いのですが、飲食店では「回転率」は売り上げを上げる為には重要になってきます。
高級店であれば、回転率よりも居心地の良さを優先しますが、来店頻度の高いファミレスなど、大衆向けのお店は、回転率を考えなければいけません。
忙しいファミレスなどでは並んでいるし、食事をした後に大したもん頼む人はいないので、確実に回転させた方がお店の利益に繋がります。
メニューとにらめっこして迷って結局お冷で!とか言う奴もいるし、回転鈍るくらいならメニューを下げた方が効率は良くなります。
びっくりドンキーなどもメニュー下げますよね。
メニューを下げる飲食店はバカだ!と言っていた人たちは、びっくりドンキーでもメニュー下げずに食いたいのかな?
知らんけど。
ぜひやって欲しいなぁ。
100%邪魔だからびっくりドンキーのメニュー。
私はメニューを下げられても注文したければ、メニューを持ってきていただいてよろしいですか?と聞きます。
追加注文したければメニュー下さいって言えばいいやん。
店員さんに言えない人もいるようですが、食べたければ言えばいいと思います。
テーブルが小さくてメニューを置けない、置いてもお客さんが落としてしまうので逆にお客様に迷惑がかかるということもあります。
メニューを下げる理由は店員が全体を把握する為でもある
確かに、メニューがあると次何頼もうかなぁ?といった楽しみもあるかもしれませんが、今ではだいたいネットでメニューがわかります。
ネットでもメニューを載せないお店はそれこそ認知ができていないということですよね。
そんなに来店頻度が高くなければそのお客さんをいちいち相手にもできませんし、食べたものが美味しい!と思えば、次回も行こう!と思うはずです。
また、今はネットでメニューも調べられます。
テーブルにメニューが無い=オーダー済みというのを全スタッフに知らせるためで、店員さんは、お客様がメニューを見ている時が一番ピリピリします。
特に忙しい時間帯では、オーダーを素早く取り、提供しないといけないのですから。
POSシステムなどあり、ハンディーで注文をとるお店や、タブレット端末で効率化しているお店はメニューはいつでも見られるようにしていると思いますが、個人店や小規模の飲食店ではそこの設備投資はできない場合もあります。
なので、お店側の気持ちで考えてみると、メニューを下げた方が効率が良いはずです。
メニューを置いておくことが売り上げアップに繋がらない理由
お客さんが来ない店は、客単価アップの為に考えればいいでしょうが、基本ではありますが、飲食店の場合は客単価×座席数×何回転で売り上げが決まってきます。
そして、どのような場面で利用する飲食店なのか?で、提供する価格は異なってきます。
価格には大衆実用品か、大衆趣味品かで価格は変わってきます。
価格には、
・ポピュラープライスゾーン
・モデレートプライスゾーン
・ベタープライスゾーン
・ベストプライスゾーン
・プレスティッジプライスゾーン
などがありますがここではその解説は割愛します。
だいたい、ランチタイムであれば、ポピュラープライスゾーン、モデレートプライスゾーン、ベタープライスゾーンあたりで、ベタープライスゾーンだと少し高いなぁと感じると思います。
そして、だいたいランチのセットで980円から1380円くらいまででしょうか?
個人経営のカフェなどではだいたい1000円から1500円くらいですよね。
つまり客単価が平均1000円から1200円、1300円くらいだと思います。
ここに追加注文で、さらに1000円頼む人って実際どれくらいいるでしょうか?
おそらく、追加ドリンクかデザートくらいですよね。
食後のデザートを毎回そんなに注文するとも思えません。
だったらお店のサービスとして最初から1000円以上ご注文のお客様はドリンクを200円で飲めますとか、デザートをプラス300円で提供できますとかやればいいだけです。
その際のドリンクメニューを食べ終わった後か、食べる前に注文させたらいいだけですよね。
そのようにして、客単価1200円と仮定してで何回転できるか?を考えた方が効率的です。
また、中国含め海外ではメニューがない店も結構あり、自分のスマホでQRコードを読み込むとメニューが表示されます。
日本は遅れすぎているだけです。
こんなことは、飲食店はバカと言っていた人は知らないと思いますが、勉強もせずに、価格のことを言っているのにも驚きでした。
無責任に自分の価値判断をすることがいかに危険かをわかってないのです。
そもそも飲食店はどんな目的でお客様が来店するのかを決めている!
飲食店は、お客様のTPOSから自分のお店がどんな時に、どんな場面で使われるのかを想定してお店を作っています。
つまり、お客様は何を目的にしているのかをあらかじめわかっているのです。
だから客単価も設定できますし、それ以上の追加注文は必要ないとも考えているはずです。
マクドナルので「ご一緒にポテトはいかがですか?」は追加注文を促すアップセルでもあります。(最近は全く言われないけど)
お客様が来ないお店は、このTPOSを全く考えずにお店を開けば、美味しいものを作ればお客は来る!とやっているから来ないだけです。
飲食店はバカと言っていた人は、メニューがある方がお店の名前をわかってもらえるなども言っていましたが、そもそも知らないお店っていきませんし、ちょっと時間つぶしで入ったカフェの名前なんてメニュー見て名前なんて知ろうとも思いません。
食べ物って注文して食べて美味しさを感じるのであって、メニューを置いておけばその店を覚えてリピートに繋がるなんてことは一切ありません。
だいたい人って知っているものしか注文しませんし、インスタに載せたい人は、インスタに載せて周りからチヤホヤされるお店だったりしますよね。
インスタ映えを狙えば美味しくなくても集客できるとかいう人もいますが、不特定多数への情報発信のインスタではインスタ映えよりも、無料でやるのならGoogleマイビジネスのほうが有効です。
インスタで見た飲食店っていつか行きたい!と思ってもそのいつかはなかなかやってきませんよね。
インスタやFacebookって集客よりも認知させるためのツールなのですから。
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また、メニューがどんなに素晴らしくても、お米が黄色くて固かったら二度といきませんし、衛生状態が悪ければいきません。
メニューがお店の認知になることはネットではあっても、来店してからはないです。
認知って、来店する前の問題なのですから。
〇〇が食べたい!と思ったら最近では検索しますし、このお店どうだろう?と思ったら入店する前に食べログでなどで検索しますよね。
オーダーした後にメニューが置いてあったからって再来店には繋がる理由や根拠は一切ありません。
ビジネスの基本すら知らずに価値判断しかできない人が起業塾をやるのってかなり危険だと思う
私は、「なぜ?」と考えることが重要だと思っています。
だから主観的な考えはしませんし、理由があってやっているのだと考えているので、そういったことは必ず調べます。
自分の価値判断で他人を教えることは非常に危険だと思っています。
コンサルタントも含め、お客様に教える時に主観が入ってしまってはその人のビジネスを理解できないからです。
多くの主観で発信している人たちは、その人がやったことを教えます。
その人はそれで売れたかもしれないけど、その生徒は一切売れることのない理由は、価値判断の主観的内容ばかりを教えられるからです。
自分はこう考えている!というのを生徒に押し付けているだけにすぎません。
ビジネスはお客様がいて成り立つものです。
お客様からお金をいただくために、お客様は何が欲しいのかを考えることです。
そして、それを提供できる知識と経験を積むことです。
精神論や価値観なんてビジネスには関係ありませんし、必要ありません。
あなたが売れない理由って、このような価値判断に踊らされてビジネスのことを知らないから、お客様のことを知らない売れないのですよ。
売れない仲間しかいない起業塾っている意味あるの?
私のコンサルティングは、マーケティングの基礎から、演繹法や帰納法を用いたビジネス構築なども取り入れ、サイトの根本から見直しさせていただきます。
時流にあったご提案とブログ記事を書いて勝手にお客様が集まるサイト構築を目指していただきます。
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