こんにちは。
うちだ広大です。
日本は、台風や地震など災害が比較的多く、今まで多くの有事を乗り越えてきました。
大型地震などは今後も必ず起こると言われています。
そして、今は、2020年1月から続く新型コロナウイルスの猛威で多くの企業、フリーランス、個人経営者も不安な毎日を過ごしています。(日本全体が不安ですが)
お店を開けないと収入がなくなってしまう。
どんどんキャンセルが増える。
新規客がストップしてしまった。
今後の集客が見込めない。
緊急事態宣言によって自粛せざるおえない。
自粛意識の高まりでお客さんが全く来なくなってしまった。
このような不安を抱えて悲観的になってしまう人も少なくありません。
ニュースもコロナ一色。
SNSでは政府批判や、感情的になっている人たちばかり。
識者や有名人は自粛しろ!外出するな!と言っている。
それは正論だし、わかるけど、営業を自粛すると自分たちは明日の生活も分からなくなってしまう。
と感じると憤りや怒り、不安も強くなってしまいます。
この記事では、経営者がそんな有事の際の不安と向き合うための考え方と不安を解消する方法を伝えしたいと思います。
あなたが感じている不安の原因を知ることで不安解消の行動を起こすことができる!
日本中がネガティブになっていると不安は伝染し、不安を感じやすくなってしまいます。
特に今回のコロナウイルスや有事になるといつ見通しを出せるのか分からないので大きな不安になりますよね。
経営者の場合は、いつ終息するのかが分からずに先が見えないとどんどん不安は大きくなってくると思います。
その不安を毎日感じながら生活していくことは精神的に大きな負担になります。
そして、不安の負荷が強くなりすぎると思考が止まってしまい、同時に適切な行動することもできなくなってしまいます。
私がそのように考える理由は、実際の経験からです。
私が17年ほど前にセレクトショップをやっていた時には、毎日の売上の不安が強すぎて、お金のことしか考えられずに適切な行動をすることができずに詐欺に何度もあって逆にお金を失ってしまいました。
詐欺に支払うお金はあったのに、毎日の売上不安から「お金がない」という思考になっていたのですね。
不安によってまだ起こってもない未来を勝手にイメージしていたのです。
これでは、適切な行動はできません。
その時の私はこの不安の正体、原因が何かわかりませんでした。
だからお金により執着してしまい、不安を解消する為の行動を起こすことができなかったのです。
私のそんな経験から、あなたが今抱えるている不安はなんなのか?という原因がわかれば適切な対処ができると思っています。
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不安の原因は何か?に気付くための考え方とは?
不安を煽るようなニュースやSNSなどを毎日目にすると不安を掻き立てられて、どうしても感情的になってしまいます。
あらゆることへの批判や、自分の正義での正しさをぶつけてしまう人が多くなってしまいます。
しかし、批判する言葉を並べるのは自分の頭の中にあります。
そして、その言葉で頭の中が支配されているから怒りという感情や不安が浮かんで来きます。
だから、批判ばかりする人は相手や事柄、環境に反応している。
このような時はいかに反応しないかが大切かなと思います。
反応するって事は自分の問題でもあるのです。
そして、批判や怒り、否定をしたい人は不安を煽る情報に反応してしまっている自分の問題でもあるのです。
あなたが感じている不安は周りの情報がトリガーになっているだけであり、実際の不安は自分自身が抱えている問題があるはずです。
今、あなたが感じている不安は果たしてコロナ騒動のせいなのでしょうか?
実は、もっと前から抱えていて、見て見ぬ振りをしていた問題が今回の騒動によって引き起こされたのかもしれません。
今のコロナウイルスでの緊急事態宣言で自粛の中で、そこからあなたが感じる不安はなんでしょうか?
商売をしている人の多くは、売上や集客などによる不安。
家族を養っていけるのか、生活できるのかの不安。
家賃が払えるのか?という不安。
お店が潰れてしまうのではないかという不安。
など実際にあなたが抱えている問題があるはずです。
まずは、そのあなたが抱えている不安を理解することが大切だと思います。
今抱えている不安を理解し、自分はこんな不安を抱えているんだ!と受け入れること。
そうすることで、適切な対処に向けて行動を起こせるはずです。
漠然とした不安を感じているだけでは、恐怖だけで何をしていいのかが分からなくなってしまいます。
自分が感じる不安の正体は何か?を明確にし、その不安を素直に感じることです。
有事の不安を抱えながらビジネスをやっている人がいますぐできること
国の補償については様々な批判もあると思いますが、活用できる人は使うことだと思います。
有事の際にはあらゆるセーフティーネットや補償が受けられます。
不安に潰されずに自分に必要な補償を受けるための行動を起こすことは今すぐにでもできます。
信用保証協会を利用するセーフティーネット4号、5号とは?
前年対比売り上げ20%下がっている人は、銀行からの借入を100%保証する制度です。
もし、融資が払えなくなっても保証協会が払ってくれます。
売り上げが5%落ちているところは80%保証してくれます。
ここについて詳しくは、こちらのサイトがわかりやすかったです。
セーフティネット5号は対象業種が587業種あります。
詳しくは経済産業省のサイトからPDFで見ることができます。
こちらにもリンクを貼っておきます。
新型コロナウイルス感染症特別貸付
5%売り上げが落ちているところは、無担保、無保証、無金利で貸してくれます。
概要は
”新型コロナウイルス感染症の影響を受け、一時的な業況悪化を来している方であって、次の1または2のいずれかに該当し、かつ中長期的に業況が回復し、発展することが見込まれる方
最近1ヵ月の売上高が前年または前々年の同期と比較して5%以上減少している方
業歴3ヵ月以上1年1ヵ月未満の場合は、最近1ヵ月の売上高が次のいずれかと比較して5%以上減少している方
(1)過去3ヵ月(最近1ヵ月を含みます。)の平均売上高
(2)令和元年12月の売上高
(3)令和元年10月から12月の平均売上高”(日本政策金融公庫から引用)
リスケの再開が可能に
中小企業庁から、新型コロナウイルス感染症特例リスケジュール可能になったと通達が出ています。
リスケは今まで中断されていたが、リスケが再開されました。
お金を借りている企業は、リスケージュールによって返済猶予が与えられます。
返済の繰越しも可能になっているので活用できるところはやっていおきたいですね。
詳しくは中小企業庁の通達をご覧ください。
融資や補償を受けること以外に今すぐできること
有事の際は、ビジネスを継続していく為に目の前の不安をまずは解消し、心の安心を確保することが売上をアップさせるよりも重要です。
その不安が「お金」であれば、まずは上記の融資や補償を受けて不安を解消できます。
そして、もうひとつ、融資とかではなく、固定費を変動費に変えることです。
固定費で一番大きいのは、家賃と人件費です。
都内のタクシー会社のロイヤルリムジン(江東区)が、グループ会社を含む5社で約600人いる乗務員全員を解雇する方針だとニュースがありました。
これは悲観的なことではなく、従業員に6割の休業手当てを会社が負担するよりも、会社都合で一旦解雇し、国から公的な失業保険をすぐに出るようにしたという決断です。
落ち着いたら再雇用という方針のようです。
このことにより、従業員の生活の不安は働いている時よりも解消され、不安やストレスは減るでしょう。
企業側から見れば、人件費の負担を減らし、会社の存続も図れます。
有事の時に一番大切なことは、集客でも、売上アップでもありません。
生存対策です。
人件費を社員にもメリットがあるように削減できれば会社にも大きなメリットがあります。
また、個人事業者でもできることは、家賃の交渉です。
有事(コロナウイルスの影響)が落ち着くまで家賃の減額交渉をすることはすぐにできるはずです。
終息したら元の家賃に戻すという交渉を今すぐやってみましょう。
家賃の負担はかなり大きく、融資を受けたとしても売上が下がり続けていれば家賃の負担が重くのしかかってきます。
ダメ元でも交渉してみることです。
何もせずに不安を感じたまま過ごすよりも、少しでも不安を減らせる行動を起こすことが重要ではないかなと思います。
情報に振り回されずに今、自分ができることをやっていこう!
今回の新型コロナウイルスなどの有事の際には、SNSなどでひたすら文句を言っていたり、何かを否定、批判したり、主観的な情報が錯綜してしまいます。
そのような情報にいちいち一喜一憂や感情的に情報を精査せずにシェアなどをするのではなく、その情報をみて自分はどうしたいのか?
何をすべきかを考えて、今できること(自分の本業)をしっかりやっていくことではないかと思います。
私は以前、有事の時ではないですが、不安に振り回されて失敗しました。
不安に囚われて思考停止してしまうと、行動を起こす気力もなく、不安な情報ばかりを追い求めてしまいます。
そして、結局自分が描いた不安が現実になってしまうのです。
そうならない為にもまずは生存する為にできることをやる。
生存対策ができたら、騒動が終息した後に向けて成長できるように準備をしておくことです。
大きなピンチをぜひチャンスに変えて乗り越えていきましょう!
融資を受ける際に気をつけて欲しいこと
先日、日本キャッシュフローコーチ協会を主催してる和仁先生とミーティングをしている時に、和仁先生がお話していことが非常に素晴らしいのでシェアしたいと思います。
ここから
融資を受ける時に大切なこと
1.楽観値と悲観値の2段階でプランを立てる
(例:楽観値では3カ月で状況が回復し、悲観値では回復まで12カ月かかる)
2.悲観値のプランで必要な借入額を算出し、それを借りるための融資の計画を立てて調達する
3.その借りたお金を、「元々はなかったもの」として別口座に移し、運転資金として頼らない。
4.もし楽観値のシナリオが実現したら、そのまままとめて返済できるようにしておく。
※その場合の負担は、利息を支払うことだけ。ノーリスクかつ低負担で当面の資金繰りの悩みから解放され、社長が本業に専念できる価値はとても大きい。
5.もし悲観値のシナリオが実現したら、計画通りにその別口座のお金を運転資金として「必要な分だけ」使う。
6.状況が回復したら、借入金を「何カ月(何年)かけて、いくらずつ返すか」のプランを立てる
7.それを実現するための経営計画を立てて、実行する
これをきっかけに、先の見通しを立てて、計画的な経営をする、「キャッシュフロー経営」に取り組んで、一段上のレベルの会社経営に変容進化する決意をできたなら、
それは「ピンチをチャンスに変える」ことにつながるでしょう。
ここまで
上記の和仁先生がお伝えしていることが詳しく書かれている記事があります。
▶︎有事における融資の考え方。会社の借金は多めに借りるか否か?
借りても計画をせずに使ってしまってはまたお金の不安はついて周ります。
先を見越しながら、これから未来にも必ず来る有事に備る経営に変化させていきましょう!
こんな時だからこそ、自分の為にも、お客様へもポジティブな情報発信をしていきたいですね。
一緒に乗り越えていきましょう!
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